一途で甘いキミの溺愛が止まらない。
その後、蓮くんが用意してくれた朝ごはんを食べる。
最初こそ「食べさせてあげる」と言われたけど、それはさすがに断って自分で食べた。
そして着替えたり準備をして、家を出る時間になる。
玄関へ行き、先に蓮くんが靴を履いて私も後に続いた。
「……あっ…」
「…どうしての?」
その時、蓮くんが声を出したから聞き返す。
そしたら蓮くんが振り向いたかと思うと……そっと唇を重ねられた。
触れるだけの一瞬のものだったけど、私の顔を赤くさせるのには十分で。
「今日も一日頑張ろうね。
早く家に帰って菜穂とラブラブしたいな。
キスいっぱいしたいな」
「そ、それはさすがに身がもたないよ…」
「大丈夫、慣れるから」
蓮くんはさらっと言うけれど、慣れるはずがない。
だけど嫌じゃないから断らない私を見て、蓮くんは微笑んだ。
「……じゃあ行こっか」
「うん…!」
いつものように外に出ると、すでに車が待っていて乗り込んだ。