小さな幸せ
「ねぇ、颯太、今日転校生来るの知ってる??」



廊下にある長椅子のようなところに座って、
あたしと颯太は話してる。



「へぇ~、そうなんだ~
 どんな人??」


「ん~…そこまでは分かんないけど…
 男子だって言ってたよ」



あたしは、明るく話した。
少し楽しみだったから。


でも…




颯太は、少し難しい顔をした。


そんな険しい顔しなくたって…



「大丈夫だよ。ずっと颯太の隣にいるじゃん」




そう一言言うと、颯太は険しい顔から


明るい笑顔に早変わり。




「本当??彼方大好き!!」




そう言って、また抱きついてくる。


これが、颯太。





小さくてかわいいから、
こういうのも許せちゃうんだよね…



なんて言ってるあたしは、




たぶん甘いんだろうな・・・ 



< 3 / 5 >

この作品をシェア

pagetop