君と僕
出会い
君と僕は家が隣同士で家族ぐるみでも仲が良い幼馴染。
それは、突然の出来事だった。
高校2年の3学期を最後に君は僕の前から消えた。
君との思い出を胸にしまいながら僕は高校3年になり、君にどこかで逢えることを期待しながら受験勉強に励んだ。そして、東京の大学へ進学が決まり胸を弾ませていた。
この時はまさか自分の身にこんな事が起きるなんて想像もしていなかった。
大学1年生になり、東京にも慣れてきた頃同じ学部で友達になった建人から一緒にバイトをしてみないか?と誘われ付いていくとそこはホストクラブだっだ。最初は断ったが、もしかすると優愛を探せるきっかけになるかもしれないと僕は思った。ホストになって1ヵ月が過ぎたころ、建人と一緒にキャバクラへ行き、しずくちゃんを指名した。現れたのは、綺麗になった優愛だった。優愛も僕に気づいたのか持っていたハンドバックで顔を隠した。僕は思わず優愛の腕をつかんだ。優愛は「ごめんなさい」しか言わなかった。ただ会えただけで嬉しかった僕はその日は連絡先は聞かずに帰った。このお店に優愛がいるということを忘れずにまた行こうと心に決めた。
< 1 / 3 >

この作品をシェア

pagetop