センセイが好き―恋人は中学教師―
4章

ライバル




郁人の告白から三日経った日の夕方

玄関にまた見覚えのない靴があった。


「…?」



不思議に思いながら二階に上がると蒼介の部屋から、楽しそうな笑い声が聞こえてきた。




「蒼介?誰か来てんの?」

「あぁ、姉貴。お帰り」

「よっ、紗羽ちゃん」

「冬馬!?何であんたがいんの??」

「ヒマだから」







コイツ…


まじで教員免許持ってんのか?








あたしの疑問をよそに、冬馬は嬉しそうにあたしのそばにきた。


「聞いてよ紗羽ちゃん!
倉木ったらめちゃくちゃモテんだぜ?」

「もうその話いーよ!!
センセーだってモテんじゃん!!
クラスにも二、三人はいるぜ?
センセーのこと好きな女」











.
< 29 / 66 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop