センセイが好き―恋人は中学教師―
4章
ライバル
郁人の告白から三日経った日の夕方
玄関にまた見覚えのない靴があった。
「…?」
不思議に思いながら二階に上がると蒼介の部屋から、楽しそうな笑い声が聞こえてきた。
「蒼介?誰か来てんの?」
「あぁ、姉貴。お帰り」
「よっ、紗羽ちゃん」
「冬馬!?何であんたがいんの??」
「ヒマだから」
コイツ…
まじで教員免許持ってんのか?
あたしの疑問をよそに、冬馬は嬉しそうにあたしのそばにきた。
「聞いてよ紗羽ちゃん!
倉木ったらめちゃくちゃモテんだぜ?」
「もうその話いーよ!!
センセーだってモテんじゃん!!
クラスにも二、三人はいるぜ?
センセーのこと好きな女」
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