センセイが好き―恋人は中学教師―
「このサイテー男!!
もう別れる!!バイバイ!!」
あたしは大股で二人の前から去っていった。
――あれから半年
中学生だったあたしも、高校生となり
荒れた。
そりゃもう荒れましたよ。
今も授業をサボって、校舎裏で遊び仲間と戯れているとこだ。
「あーあ。まじ別れてぇ」
あたしの隣で、幼なじみの郁人(イクト)が、ため息をつきながら言った。
「他校の女?さっさと別れちゃえよ」
そう言ったのは高校に入って仲良くなったクラスメート――
篤。
見た目チャラ男の、兄貴キャラ。
「そーだよ。だらだら関係続けたらあと大変だよ」
郁人の頭を突きながら、篤の彼女で、あたしの親友――亜弓が言った。
あたしたち四人は、いつも一緒にいて、遊んでいる。
悪いことをするのも、この四人。
「郁人、火貸して」
あたしはメンソール味のタバコを食わえ
郁人からライターを受け取った。
タバコなんて吸い始めたのは、いつだろう?
あたしは煙を吐きながら、腹が立つくらい
青い空を睨み付けた。