センセイが好き―恋人は中学教師―

奈々夏



奈々夏は目を輝かせながら言った。




愛嬌のあるかわいらしい笑顔…。


あたしにはない

純粋な可愛さだった。






「…そ…そっかぁ?変なヤツだよ?」

「え…?紗羽子姉ちゃん冬馬先生と話したの?」

「あ、うん。まぁ」

「いいなぁ〜…。羨ましい…」




奈々夏はうさぎを連想させるツインテールを弄りながら

呟いた。




聞かなくてもわかる。



この顔…。





好きなんだ。



奈々夏…


冬馬が。






そこに奈々夏の友人が追い撃ちをかけた。




「奈々夏、好きだよね〜。
冬馬先生のこと」

「大っ好きだよぉ!!
初めて本気で惚れたもん!」








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