センセイが好き―恋人は中学教師―





本気で惚れた…か。




それならあたしだってそうだよ。







本気で冬馬が好きだよ。






奈々夏みたいに素直に公言できないけどね。






「今いると思うよ。来る?」



こんなコト言うのはあたしが偽善者って証拠。







―奈々夏呼んでどうすんの?


―冬馬と仲良くさせて自分は恋のキューピッド気取り?







心の中の悪いあたしが囁く。






でも後悔してももう遅い。




「ほんとっ?行ってもいいの?」



奈々夏は嬉しさが滲み出たような眼差しであたしを見た。





「…う…うん」


「やった!紗羽子姉ちゃん大好き!!」







あーあ。





あたしの馬鹿。













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