センセイが好き―恋人は中学教師―
宣言
だんだんと二人は楽しそうに会話を始めた。
同じ学校の教師と生徒。
共通の話題はいくらでもある。
……何かあたし
カヤの外。
―♪♪…
ふいに鳴った携帯の着信音が、二人の会話を遮った。
「…っと、電話だ」
鳴ったのは冬馬の携帯だった。
冬馬は携帯を持って部屋の外へ出ていってしまった。
…
二人の会話を聞かなくなるのはいいけど…
寂しい。
「紗羽子姉ちゃん…」
複雑な気持ちのあたしに、その要因の一人でもある奈々夏が耳打ちしてきた。
「あたし、本気で冬馬先生にコクってみようと思う」
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