センセイが好き―恋人は中学教師―
桜は、17際の誕生日を迎える一週間前に
旅立ってしまった。
桜の葬儀が済んだ後
桜の母が話してくれた。
「あの子、中学校の教師になるのが夢だったんです。
でも、15歳までは生きられないって知ってからは、自分のしたいことをして生きるって。
貴方に会えたことは、あの子にとって、最大の幸福だったと思います」
『中学教師になりたい。』
そんな彼女の夢は、いつしか俺の夢になっていた。
桜
見付けたよ。
一生愛することができる人。
だから
桜、見守ってて。
遠くから。
ふと、さわちゃんの部屋を見上げると
向かいの部屋から、金髪の少年が恐ろしい形相で
彼女の部屋を睨みつけていたのが見えた。
俺は…気のせい、だと言い聞かせ
その場を後にした。