華より団子が好きなのです

その十二単の女の子はくるりと私に背を向けて奥に歩いていく。その後ろを自転車から降り、押しながらついていく。なんでついていったのかは分からない。

「だって気になるやん?こんな田舎の山道に十二単やで?訳が分からないけど…やっぱり知りたい‼」


とりあえずついていこ。

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