昨日のわたしにさよならを


そのあともいくつか映画を視て。
途中、私も祐樹も何度かうとうとしたりして。
それをお互い、ケラケラ笑ったりして。

気づいたら、もう18時になろうとしていた。

「夕飯にしますか。外行く?」

「ううん、祐樹の家で食べたい」

「いいよ」

「久々に、祐樹のハンバーグ食べたい」

「はいはい、いーですよー」

そう言って、祐樹は冷蔵庫の中身をチェック。

「お、買いに行かなくて済みそう」

「さっすが。祐樹の冷蔵庫は魔法のポケットだね」

「四次元のものは、出ないけどな」

「茜も手伝えー」と笑って言う祐樹に、私は「はーい!」と元気良く返事をした。

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