昨日のわたしにさよならを
「ん〜! 祐樹のハンバーグは、やっぱ格別ですなあ!」
「普通のハンバーグだろ」
「そんなことないよー。はい、ごちそうさまでした!」
「お粗末さまでした」
「はーっ!」と、私は体を伸ばし、寝転がる。
「だらしねえなあ」と笑う祐樹。
「祐樹、隣で寝転がって」
「なんで」
「いーから」
「はいはい」と、私の横から少し離れて寝転がる。
「……ゆうきぃ」
「んー?」
「別れよっか」
祐樹の部屋が、初めて静かに感じた瞬間だった。