不思議男子・渚くん
1章 渚くんの奇行
「今日から転校生がこのクラスに入ります。」
先生が言ったその一言にみんな話題を持ってかれる。
「転校生って誰かな?」「絶対男子だよ!」「それでめちゃくちゃイケメン!」「いや、女子でしょ!」「女優バリに可愛い子が入ってくるに決まってる!」などのように。
「入ってきなさい。」
みんなの目は期待にあふれていた。
その転校生が入ってきた瞬間、女子たちは叫び出す。
「キャー!男子だ!」「ヤバい!」「めっちゃカッコイイんだけど!」
髪は綺麗な黒髪。ときどき閉ざされる大きい目。この思春期なら絶対できてそうなニキビがない白い肌。そして、首元にかけられた黒いヘッドフォン。彼は、芸能人なんじゃないかって思うくらいのイケメンだった。
「自己紹介をしてくれ。」
「宮野渚。遠い街から越してきました。よろしくお願いします。」
「それじゃあ宮野の席は、、、遠山の隣だな。一番奥の席だ。」
私の隣に向かって宮野くんは歩いてくる。
その道中でも女子たちはキラキラした目で宮野くんを見ている。
そして、宮野くんが席に着いたと同時にチャイムがなった。
「さーやーかー!」
「わ!どうしたの?美咲。」
「宮野くんマジでイケメンじゃない!?彼氏よりカッコイイかも!」
「えー。まあ、確かに宮野くんはカッコイイけど。。」
「だよねー!」
ふと、宮野くんを見ると、机の中を探ってるみたいだった。
「宮野くん、どうしたんだろ?」
「さあ、、、。」
すると、一限目の開始を伝えるチャイムがなった。
「あ!時間だ!じゃあね!紗也加!」
「うん!じゃあね!」
チャイムと同時に入って来た先生が教科書の開くページを言う。
「ねえ。」
突然、宮野くんが私に向かって話しかけてきた。
「な、何?」
驚いて少し戸惑ってしまった。
「ティンクパッドってどこにあるの?」
宮野くんから出てきた意味不明な言葉に私は戸惑いを隠せなくなる。
「え。。」
すると、私と反対側の女の子が会話に入ってきた。
「教科書ないの?じゃあ、そっちの女の子に見せてもらえば?」
「教科書?あ!ヤバい!勉強したはずなのに教科書のことすっかり忘れてた!」
教科書を勉強?
「あ!そうだよね!教科書、転校初日だからないよね!ごめん!見せてあげるよ!」
「あ、ありがと。」
そして、私は宮野くんに教科書を見せてあげることにした。
「この問題をノートに書いてください。」
「ねえ。」
「な、何?」
「ノーイってどこにあるの?」
またしても宮野くんから出てきた言葉に戸惑いを隠せなくなる。
「ノーイ??」
「ノーイって、、。こんなとこにあるわけないでしょ。。ノート!これあげるから問題書いて!」
またしても反対側の女の子が会話に入ってきた。
「あ、ありがとうございます。ノートかあ!それで
、机のどこにもスイッチがなかったんだー!」
スイッチ?
宮野くんは、なぜかキラキラした目で机のあちこちを見ている。
「あ、ねえ。」
「な、に?」
「ペン貸してくれないかなあ。」
「いいよ!て、何にも持ってきてないの?」
「え!?何か持ってくるの!?机に全部揃ってるんじゃないの?」
えー!?何そのひねくれた考え方!?
「馬鹿なの!?」
「学校真面目に通ったことないんだもん!」
はーあと私と反対側の女の子が大きな溜息をつく。
こうして、不思議男子・渚くんの物語が始まったのでした。
先生が言ったその一言にみんな話題を持ってかれる。
「転校生って誰かな?」「絶対男子だよ!」「それでめちゃくちゃイケメン!」「いや、女子でしょ!」「女優バリに可愛い子が入ってくるに決まってる!」などのように。
「入ってきなさい。」
みんなの目は期待にあふれていた。
その転校生が入ってきた瞬間、女子たちは叫び出す。
「キャー!男子だ!」「ヤバい!」「めっちゃカッコイイんだけど!」
髪は綺麗な黒髪。ときどき閉ざされる大きい目。この思春期なら絶対できてそうなニキビがない白い肌。そして、首元にかけられた黒いヘッドフォン。彼は、芸能人なんじゃないかって思うくらいのイケメンだった。
「自己紹介をしてくれ。」
「宮野渚。遠い街から越してきました。よろしくお願いします。」
「それじゃあ宮野の席は、、、遠山の隣だな。一番奥の席だ。」
私の隣に向かって宮野くんは歩いてくる。
その道中でも女子たちはキラキラした目で宮野くんを見ている。
そして、宮野くんが席に着いたと同時にチャイムがなった。
「さーやーかー!」
「わ!どうしたの?美咲。」
「宮野くんマジでイケメンじゃない!?彼氏よりカッコイイかも!」
「えー。まあ、確かに宮野くんはカッコイイけど。。」
「だよねー!」
ふと、宮野くんを見ると、机の中を探ってるみたいだった。
「宮野くん、どうしたんだろ?」
「さあ、、、。」
すると、一限目の開始を伝えるチャイムがなった。
「あ!時間だ!じゃあね!紗也加!」
「うん!じゃあね!」
チャイムと同時に入って来た先生が教科書の開くページを言う。
「ねえ。」
突然、宮野くんが私に向かって話しかけてきた。
「な、何?」
驚いて少し戸惑ってしまった。
「ティンクパッドってどこにあるの?」
宮野くんから出てきた意味不明な言葉に私は戸惑いを隠せなくなる。
「え。。」
すると、私と反対側の女の子が会話に入ってきた。
「教科書ないの?じゃあ、そっちの女の子に見せてもらえば?」
「教科書?あ!ヤバい!勉強したはずなのに教科書のことすっかり忘れてた!」
教科書を勉強?
「あ!そうだよね!教科書、転校初日だからないよね!ごめん!見せてあげるよ!」
「あ、ありがと。」
そして、私は宮野くんに教科書を見せてあげることにした。
「この問題をノートに書いてください。」
「ねえ。」
「な、何?」
「ノーイってどこにあるの?」
またしても宮野くんから出てきた言葉に戸惑いを隠せなくなる。
「ノーイ??」
「ノーイって、、。こんなとこにあるわけないでしょ。。ノート!これあげるから問題書いて!」
またしても反対側の女の子が会話に入ってきた。
「あ、ありがとうございます。ノートかあ!それで
、机のどこにもスイッチがなかったんだー!」
スイッチ?
宮野くんは、なぜかキラキラした目で机のあちこちを見ている。
「あ、ねえ。」
「な、に?」
「ペン貸してくれないかなあ。」
「いいよ!て、何にも持ってきてないの?」
「え!?何か持ってくるの!?机に全部揃ってるんじゃないの?」
えー!?何そのひねくれた考え方!?
「馬鹿なの!?」
「学校真面目に通ったことないんだもん!」
はーあと私と反対側の女の子が大きな溜息をつく。
こうして、不思議男子・渚くんの物語が始まったのでした。