ねぇ、幸せ?

不幸…

「…はい」
さらにか細い声で、そう言った。
声は使い物にならないようだった。

*

「まぁ!?39.4度!?高熱だわ…安静にして、早退した方がいいわね…」

「両親、家に…いな、いです…
仕事で、す…ごく、忙しくて…」
声が震える。
伝えたいことは伝わっただろうか。

「あら、そう…ご親戚は…?」

「祖、母と…祖父、はずいぶん前に…
死にま、した。親戚は…あま、りいないです、
い…たとした、ら鹿児島の…おばちゃん…」

「親戚もダメなら、両親に…」
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