ねぇ、幸せ?

おかげさまで…

「あ、うん…心配してくれて、ありがとね。」

「でも、やっぱり元気ないぞ?熱がまだ…」

「ないよ。大丈夫。」
そう微笑んで、素早く何処かへ去る。

*

なんか、キノのことばっかり、
考えてしまうなぁ…
嫉妬?敬い?
私にはわからない。

「悩みがあるなら、言えよ。」
普段のぶっきらぼうな声で、
そう耳元で囁いていた。

「ないから。」
嘘をつく。

「あるだろ?」

「…」

「俺…」

「お前のことが、心配なんだ。」
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