見上げた空の先は


死にたかった。

死にたいというよりは消えたかった。

幼少期の頃より死に憧れ、常に死と隣り合わせで生きてきた。

死ぬことになんの抵抗もなかったし、大して恐怖心もなかった。

17歳という反抗期の真っ只中。

死に場所を求め、地元からそこそこ離れた都市で映画を観賞し、その足で3階建てのアパートに向かった。

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