好き。好き。大好き

＝2年後＝

「心愛」

「ん？」

「あ、あのね」

バレンタイン企画で復縁した祐介君と一緒に来た心菜

「あたしね？祐介と一緒に
本当のパパたちのお墓に行こうと思って」

「え？」

「だから、心愛も先輩と一緒にどうかなって」

どうかなって。
そりゃ、聞いてみないと何も分からないけど

でも、竜也は反対はしないだろう。

「聞いてみてくれる？」

「うん。聞いてみるよ」

「ありがとう」

それだけ言って、教室を出て行った2人

その後ろ姿は、幸せそのもので

心菜。あたしたちもう、2人ぼっちじゃないんだね。
あたしは、竜也と一緒に。
心菜は、心菜の好きな人と一緒に
幸せになろうね

「心愛」

「竜也」

教室まで来てくれた竜也。

「さっきまで、心菜ちゃんたちと一緒にいたろ」

「あ、うん」

先輩と教室で話してるのも違和感があって
教室を出て廊下で話しているあたしたち。

「竜也。あのね？」

「構わない」

え？
まだ、何も言ってないけど・・・

「聞こえてたんだよ。お前たちの会話」

そうだったの？

「予定。開けておく。
時間が決まったら教えろよ」

「うん」

ありがとう。