好き。好き。大好き

「まさか、家にネックレスが届いてくるとは思わなかったけど」



「で?指輪は?まさか捨てたなんて言わないよな?」

捨ててないよ。
捨てる時は、祐介が捨てるんでしょう?

寝室に入って、クローゼットの中に入ってる
リングケース。

「お前が見たのって、学校休む前の日?」

指輪を、薬指にはめた後
後ろから抱きしめられながら聞かれたあたし

「うん」

「マジかよ」

何よ


あんなところ見られてたのかよ

そういう祐介は、何とも言えない顔をしていて

「あれは、マネージャー」

マネージャーか・・・

「俺、あんな女とお似合いとかマジ勘弁」

あんな女って

「俺は心菜がタイプなんだから。
過去も未来も、そして今現在だって。俺が
心菜以外を好きになることはまずない」

恥ずかしくなって下を向いてしまったあたし
きっと、今あたしの顔は真っ赤だ

「顔真っ赤。でも、他の男にそんな顔見せないで」

「え?」

どうして?

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