好き。好き。大好き
「反対されるかもって思ってて
詩織の彼氏だった竜也を取っちゃったんだもん」
「いや。それでも、詩織は
反対しねぇよ?」
「え?」
「電話。詩織にしたんだ」
「・・・っ」
そんなに驚くなよ
「詩織はな?心愛と、俺にも幸せになってほしいから
反対はしねぇって言ったんだ。
反対するようなら、詩織が説得してくれんだろ」
「反対されて説得するようなことがあったら
あたし、自分で言う」
え?
「なんて言われるかな?」
「さぁな」
そんなことを言っているうちに
心愛の家についた
俺たちは
「どうしよう」
「あぁ」
やべぇ
すげぇ緊張・・・
「竜也」
「あ?」
「何があっても好きでいてくれる?」
何言って
「あたし、不安なの
この家で嫌われ者だったあたしが
結婚するなんて思わないでしょ」
「そうだな」
でも
「俺は、心愛がいてくれればそれで構わない」
「竜也・・・」
「行くぞ」
そう言ってチャイムを押そうとしたときに
「ほらね?」