好き。好き。大好き
「おじ・・・さん?」
「姪っ子が巣立って行くのも
こんなにも寂しいもんだな?母さん」
「そうですね。
姉さんも喜ぶでしょ」
あっ
「幸せにしてやってくれ。竜也君」
「ありがとうございます」
そう言って頭をまた、下げた竜也
「おばさん。あたしに今度料理を教えて?」
「え?」
「栄養士の資格を取ったけど、イマイチ料理だけは
やっぱり苦手なの」
クスクスと笑いながら
「やっぱり、姉さんに似てるわね」
え?
「姉さんも、料理は苦手だったわ。
旦那さんにも失敗しちゃったってよく言っていたもの」
そうだったんだ
「だからこそ、今からでも頑張って覚えなきゃね?」
「うんっ」
リビングからキッチンに行く時に
キッチンからいい匂いがしていた
「あれ?話は終わったの?」
聞いてないんだもん。
当たり前だよね?