好き。好き。大好き

翌朝。
朝早くからああしと竜也は両親のお墓に来ていた

「ここにいるんだな。心愛の両親」

「うん」

キレイにした後
竜也は膝をついてずっと両手を合わせてくれていた

話したいことがあると言っていた竜也

何を言われるんだろう

「心愛?」

「あっ何でもないよ?」

「本当か?」

「うん」

「心愛。ここで聞いてほしい」

え?
ここで?

「でも」

「いいんだ。ここで」

ここでいいの?

「小川心愛さん。俺と、ずっと一緒にいてください」

そう言って出してくれた。小さいペリドットがついた指輪で

「はいっ」

あたしが返事をした時に吹いた風に

”幸せになりなさい。心愛”

そう聞こえたの
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