好き。好き。大好き
きっかけは
ここ最近の帰りがすごく遅くなったこと
そしていつも女物の香水をつけて帰ってくること
そして極め付きには
知らない女の人と歩いていたということ
「はぁ・・・」
「ため息つくくらいなら、日本(こっち)まで帰ってこなければよかったでしょう?」
だってぇ
「イタリア(向こう)に仲のいい奥様方いないんだもん。
だったら、こっちの方が気がねなくていいし」
「あのねぇ・・・そんなことで帰ってこないでよ!」
「うー」
「じゃあ、野宿するからいい」
それしかないもん
「それだけはやめなさい。
祐介君に本気で怒られるわよ」
「もとは祐介が悪いんだもん」
「はぁ・・・」
海外でサッカーをしてるから
ちょっとくらい、寂しくても
帰りが遅くても我慢できたのに
「なんでよぉ」
裏切られた気分だ
「マー」
「ママどうしたらいいんだろう」