好き。好き。大好き
そのまんまでしょう?

「あたしとは、正反対の人だったね?
香水も着けて」

あたしは、化粧っけもなければ
香水も着けたくないタイプだし

「祐介のタイプ。ストライクゾーンじゃん」

「そんなこと」

「ないって言いきれる?」

「それは・・・」

それが答えでしょう?


「じゃあね?しばらく会いたくもないから。電話もかけてこないで」

ピッと電話を切ったあたしは
電話越しに祐介が来るしそな表情をしていることにも気づかなかった

「いいの」

これで良かったの。
まだまだ、祐介には先がある。あたしと別れたって、
どうって事・・・

「・・・・・・っ」

「馬鹿ね。我慢しないで泣きなさい」

「詩織っ」

どうしたらいい?
どうしたら

「うわあああああああ」

本当は、別れたくなんてないよっ

祐介と一緒にいたい

だけど、それだけじゃダメだっていうの?

「ふぇ・・・」

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