好き。好き。大好き
「ん・・・っ」
明るい・・・
そっか。あたし今日本にいるんだっけ
「起きた?」
「詩織。慶太さん」
「おっきー」
「未歩ちゃん」
マー
そう言ってくれる
愛娘の秋菜
「心菜」
え?
なんで?
「祐介・・・」
ここにいるはずがないのに
「ごめんね?あたしが電話をしたの」
え?
「心菜。話がしたい」
「あたしにはないもんっ」
そう言って、また布団を頭までかぶって
祐介の声をシャットアウトしたかった
「そのままでいい。聞いてくれ」
「聞きたくない!」
どうして?
聞きたくないのに
話そうとするの
「心菜。俺のわがままに付き合わせて悪かった。
心菜が、別れたいならそうしても構わないってそう、思ったんだ」
っ
「だけど、俺が無理。無理なんだ」
へ?
「別れたいって言っても別れてやんない。
あの女とのことを勘違いにさせておきたくないんだ」
勘違いって
何よ?