好き。好き。大好き

じゃなかったら、あたしはこの子を愛せるか
それすらわからない・・・

「なら、また行ってみるか?
だけど、明日がラストだ。それ以上は
行けない」

それ以上は行けない。
それはきっと、祐介が海外に行くタイムリミットもあるからだろう

「うん。」

「もし、認めてもらえなくても
俺は、心菜を離せるわけがねぇだろ?
将来、俺たちの間に子供ができても___」

ねぇ、子供ができてること、今言ったら
祐介は喜んでくれる?

「祐介、あのね?」

「でも、今はまだ、早いだろ」

”今はまだ早い”
そっか・・・
祐介は、これからだもん。
子供ができたなんて言ったら、きっと
練習や、仕事どころじゃなくなっちゃう

「そ、だね」

「心菜?」

「ごめん。今日は、お母さんの所に行くね」

「!?心菜!」

財布とスマホだけ持って
マンションを出た
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