好き。好き。大好き

翌日

「ん・・・」

え?なんで?
祐・・祐介がいるの!?

「逃げんな」

「逃げんなって、なんで祐介がいるの?」

「なんでって、お前が”お母さんの所に行く”って宣言して家出したんだろうが」

あっ

「で?なんで黙ってたわけ?」

「え?」

「子供ができたこと」

「だって、今はまだ早いってそう言ったじゃん」

「言った。言ったけどな?それは俺の理想。
だけど、出来てたなら、俺に1番に言えよ。
ただでさえ、お前ため込みやすいし。
何かあったら、すぐに俺に言え」

/////

「やっぱ連れて行きたい。
けど、やっぱ心配だから、ここに残って」

「・・・っ」

「子供が生まれたら、迎えに来るから」

「え?」

「馬鹿。向こうだったら誰もいねぇから余計なんだよ。
他の誰ででもねぇ、心菜だから」

「うん」

< 82 / 109 >

この作品をシェア

pagetop