好き。好き。大好き
「お待たせしました~」
そう言って、持ってきた店員さん
あたしが頼んだのは、小さいお蕎麦がついているてんぷらの定食
そして、祐介が頼んだのは
海鮮丼の大もり
「それも、美味しそう」
「食うか?」
「いいの?」
「あぁ。皿貸せ」
お皿を取った祐介が少し、あたしの分を取り分けてくれた
「あ、ありがとう」
祐介のくれた海鮮丼を食べ、自分のも食べたが
てんぷらも、お蕎麦も残してしまったのを、祐介がしっかりと
完食してくれたのが嬉しかった
「ごちそうさまでした」
「さ、買い物行くか」
ファミレスを出て、祐介の車に乗ったところで
「祐介が幸せそうで安心したわ」
「え?」
ゆっくりと発信し始めた車の中で
そう言ったお義母さんに疑問が浮かんだ
「幸せそうって」
「あの人は、祐介を跡取りとしてしか見てなくて
あたしは、それに対して何も言えなかったわ」
そうなの・・・?
「今じゃ、そんな風に見えなかったでしょう?」
「はい」
「あの人と、離婚を考えているのは、事実よ。
祐介も成人している。あの人に、女がいることも知っているもの」
!?
「まだ、続いてたのかよ」
「えぇ。ずっと、続いているわ」
ずっと・・・?
まだって、どういう事・・・?