好き。好き。大好き

「着いたぞ」

そう言って、止まってくれたのは、広いスペースの駐車場
目の前には、大型ショッピングモール

「心菜・・・?」

「いや、なんでもない」

普通の子供服専門店みたいなところに行くと思ったからびっくりした

「まさか、子供服専門店にでも行くと思ったか?」

「あ、うん」

「行くわけないじゃん。俺たちの子供には、ちゃんとした
いいものを買ってやりたいからな」

なっ

「俺は、心菜にも子供服を見る幸せを見て欲しいんだよ」

子供服を見る幸せ・・・?

「すぐにわかるさ」

ショッピングモールの中に入ってすぐの場所にあった
子供服売り場

「わ、可愛い」

「だろ?だけど、俺が行きたいのは
上のフロアの方」

上の、フロア?

「行くぞ」

あ、ちょっとっ
お義母さん、置いて・・・
って後ろを向くと、お義母さんは、下の子供服売り場を見ていて

「なぁ。ここにあるんだよ。
俺が小さいころ来てた子供服の売り場が」

え?
祐介が来てた洋服の売り場が
ここにあるの?

だって、どう見ても、ここは、新しい
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