好き。好き。大好き

「あんたたちが行ってみたいって言うなら
お墓の場所。教えてあげるから行ってみたら?」

そう言って、本当の両親の眠るお墓のある場所を
教えてくれた詩織。
翌日、その紙を持って2人だけで来たお墓。
そこには、たった1つだけ、置いてあったお墓に
書いてあった
”伏見家の墓”

伏見。これが本当の名字なんだね

「ここにいるんだね?
あたしたちの本当の両親」

「そう、だね」

ねぇ、あたしたちにも、彼氏。いるんだよ。
出来ることなら、お父さんたちにも会ってもらいたかったな。
そう報告出来たらよかったのにな・・・

「心愛。今度は、ちゃんと彼氏を作って
ちゃんと、両親に報告しに来ようね」

「うん。そうだね」
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