突然、きみが。
きみ
今日は、始業式。
クラス替えで、小学校から仲のいい吉村と同じクラスになれた。
中学生最後のクラスだから吉村と一緒で嬉しいなぁ、
なんて思いながら吉村と体育館へ移動する。
これから式が始まるのだ。
朝から校長の長話なんて聞くのかぁ。
床にそのまま座るのはケツが痛くなってくる…
(あー、早く終わらないかなぁ)
そう思いながら、意味もなく右を向いてみた。
それで、君を見つけたんだ。
僕は、何だか胸のあたりがゾワッとして変に鳥肌が立った。
僕の右に3人分離れたところに君がいた。
つまんなさそうに、あくびをしているのが見えた。
栗色の肩まで伸びた髪
今流行りのシースルー前髪
桃色のぷっくりした唇
ダイヤのように光を集める黒い目をパチパチさせながら熱心に話を聞いている。
「…美しい……」
僕はいつの間にかそう言っていた。
この言葉がこんなに似合う人なんて、この世にいたのか。
クラス替えで、小学校から仲のいい吉村と同じクラスになれた。
中学生最後のクラスだから吉村と一緒で嬉しいなぁ、
なんて思いながら吉村と体育館へ移動する。
これから式が始まるのだ。
朝から校長の長話なんて聞くのかぁ。
床にそのまま座るのはケツが痛くなってくる…
(あー、早く終わらないかなぁ)
そう思いながら、意味もなく右を向いてみた。
それで、君を見つけたんだ。
僕は、何だか胸のあたりがゾワッとして変に鳥肌が立った。
僕の右に3人分離れたところに君がいた。
つまんなさそうに、あくびをしているのが見えた。
栗色の肩まで伸びた髪
今流行りのシースルー前髪
桃色のぷっくりした唇
ダイヤのように光を集める黒い目をパチパチさせながら熱心に話を聞いている。
「…美しい……」
僕はいつの間にかそう言っていた。
この言葉がこんなに似合う人なんて、この世にいたのか。