突然、きみが。
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━━━━今日の放課後、━━━
━━━空き教室で残ってて。━
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━━━━━━━━━乃杏━━━


正直、すごく驚いたが顔には出さなかった。
そして、斜め前に座っている吉村を見る。

このパターンは、、、もしや…。
告白…?

吉村に言った方がいいのかな…

いや、もしかしたら僕にしか話せない事務的な話かも知れない…。
うん、別に告白されると決まった訳では無い。

色々考えているうちに放課後になった。
言われた通り空き教室で待っていた。
吉村には何も言わず、僕一人だった。

夏が近づいているから外はまだ明るい。
むしろ暑いくらいだ。
そう思い窓を開けた。


その途端、僕は窓に巨大な掃除機のような威力で吸い取られた。
勢いよく教室内の空気が吸い取られていく。
黒板さえ壁から剥がれたように見えた。
瞬きもできないほど、一瞬だった。
僕は怖くて体が言う事を聞かいてくれず何も抵抗できなかった。

ん?止まった…?
と思ったらいつの間にか急降下。
僕がいた教室は、最上階の4階にある。
うわ、、このままじゃ死ぬ!と思ったが、
平らなコンクリートに思いっきり衝突し、僕の身体は人形の様に関節が曲がる。

僕は、目覚めることの無い眠りについた。

たぶん。
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