ポッキーゲーム『Take me out～私を籠から出すのは強引部長？～』番外

「……俺が」

高鷹部長の手が、ポッキーのパッケージを開けていく。

「愛乃ちゃんが嫌じゃなかったら、いいんじゃないですかねー」

とん、と橋川くんに背中を押され、高鷹部長の前に立つ。

「ん」

高鷹部長はポッキーの端を咥え、もう片方を私の方へと突きだしてきた。

「えっと……」

「こっちを愛乃ちゃんが咥えて食べていって、先に逃げちゃった方が負けってゲーム」

「えっ、ええーっ」

できないってふるふると首を振ったけど、高鷹部長の手が私の肩を掴む。
こわごわ視線を上げると、ポッキーの片端を口に突っ込まれた。
固まってる私なんか無視して、ぽりぽりと高鷹部長が食べ進めてくる。

……あ、睫、ながーい。
お肌、すべすべー。