ポッキーゲーム『Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~』番外
とか考えている場合じゃなく。
このままだとキスしちゃいませんかー!?

もう少しで唇がふれる、ってときに高鷹部長が止まった。
じっと見つめられ、もしかしてこのままやめてくれるかなーって思ったものの。

――ちゅっ。

私の唇にふれた、柔らかいもの。

「高鷹部長が愛乃ちゃんにセクハラしてるー」

「えっ、あっ、えっ!?」

「ちゃんと逃げる猶予は与えたぞ?」

平然と言い放ち、高鷹部長は新たなポッキーを袋から出してぽりぽりと食べ出した。

「愛乃ちゃん、大丈夫?」

「だ、だいじょう、……ぶ」

顔が熱い。
心臓もどきどきと速いリズムを刻んでいる。

これは、婚約者の春熙以外とキスしたからで。
別に高鷹部長を意識しているからじゃなくて。

 何度も何度も言い聞かせたけれど、心臓の鼓動はいつまでもおさまらなかった。



【終】
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