薔薇の花束
なんだ、
なんだ、そういうことか
しかし
花買うだけでどれだけ緊張したんだこの人は
立冬を過ぎたこの時期に、青山にある花屋でバラ1本いくらするか、
それを店員に言われるまま、必要ない24本余計に買わされるなんて
いや店員が上手というべきか
今回これだけ緊張したくらいだから
白い箱のバラは
もう手に入れられないかもしれない
それはそれでしようがないか
夢は夢でいいかもしれない
だってわたしには
明後日の解決をしてしまうくらい
羞恥心の限界を超えて
私の望みをかなえようとした、
現実の彼がいるのだからーーーーー
Fin