恋愛相手はアスリート。。。


給料日をもらったので
たまには私がご馳走したくて
私は勇さんを誘った。


「終わってからご飯行かない?」
と言ってみた。


「試合が終わってからかぁ
遅くなるよ」


明日はナイトゲーム
試合が早く終わればいいが
最悪延長まで行ったら22時は
軽く過ぎる
それからシャワーして
仲間と話したりしてると
・・・日付が変わる手前か。。。


「それでもいい!
いいお店 見つけてるんだ
そこは朝方までやってるから」


「うーん でも・・・」


断りたいのに断れない様に聞こえる。


「え?都合悪いの?」


「そーじゃないけど
最近 パパラッチがさ〜
どこにいるか分かんないし
もし撮られたら
美結に迷惑かけるし
美結だって月曜は仕事だろ?」


「あたしのことだったら
気にしなくて大丈夫よ」


ちょっと前には 人に見られても
平気!って言ってたのに。。。


「個室がある所だし!」


「美結がうちに来ててよ
何か作ってくれたらいいし
それなら眠くなったら
家ならさ すぐに寝れるだろ?」


たまには上げ膳据え膳がいいな
それに最近 家で会うことが多いから。


「えー!!!
外がいいなぁ」


「オレ的には
美結とくつろげるところがいいなぁ」


「えー」


「ローストビーフ食いたい」


「えぇ~いつもじゃん
もっと他の物ないの?」


「好物なの!
まさか作りたくないの?」


はぁ???
作りたくないのか?って?
その言い方にキレそうになる。


「作りたくない」


「あっ。。。そう
ならいいや」


バカ!喧嘩になっちゃう!
こんなことで喧嘩してたら
会えなくなる。


「作るよぉ〜作る!!!」


「もういいよ」


「作るってば!
明日勇さんちで待ってるから」


「ふふっ」
変な笑いの勇さん。


「なに!!」


「美結の負け!」


「はい?」


勇さんは周りを気にせず
ゆっくりまったりと過ごしたいらしい
だから私が折れる様にわざと
言ったそうだ。




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