恋愛相手はアスリート。。。


「あのぉ 1つ質問していいですか?
あなたが本命って。。。
あの。。。あたしのこととか
浅岡アナのこととか
許せるんですか?」



「プッ!
何を聞かれるのかと思うとそれ?
心配ご無用よ」


嘘だよね。。。


「じゃあね ごゆっくり」
ニコニコ笑いながら
その女は出て行った。


ごゆっくり???
すごく理解あると言うか
何故そこまで自身満々なのか
不思議でならない。


力が抜けた私は
その場に座り込んだ。


勇さん
本当なの?本当?


私は勇さんちを飛び出して
自分のアパートへと帰った。


ーーーーー
今から帰るから
ーーーーー


試合を終えた勇さんから
そんなラインが届いたのは
意外と早く22時半。


私は既読無視。


家に着いたのか
そのあと電話が鳴る。


無視していると鳴り続けるから
うるさくて電話を取った。


「もしもし」


「ああ。。。美結
心配したぁー!帰ったら居ないし
電話も出ないし 何かあったかと
心配したよ」
心配している様子の声だが
それって演技なのか?
こうなったら何もかも疑いの目で
見てしまう。


「明日 仕事に必要なものを
準備してなかったのを思い出しから
家に帰った」
それは嘘。


「そっか 今から
迎えに行こうか?」


「大丈夫・・・
もう行かないから」


「え?」


「ローストビーフ
適当に食べて じゃあね」


こっちから電話を切った。


こんな気持ちで
今は会いたくないから。


そんな気持ちをさらに輪をかける
出来事が起きた。


数日後 週刊誌の記事
地下駐車場
勇さんの車を降りて
肩を並べてエントランスに入る
女の後ろ姿。


この前から張ってた記者が
地下に入り込んだのだろう。


木山選手と浅岡アナの
密会現場目撃!との記事。


たしかに後ろ姿だけど
浅岡アナの髪型や背格好が同じ。


いつ撮られたものか分からないけれど
確実二股を通り越して三つ股じゃん!


浅岡アナにあたし
そしてこの前の女の人。







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