恋愛相手はアスリート。。。


蕎麦屋を出て
勇さんと待ち合わせた。


愛用ベンツで到着した勇さんは
「乗って」と無表情。


「どーして電話に出ない?
まずはそこからだろ?」


「記事のこととか」


「記事?あれは浅岡さんじゃないって
説明しただろ?」


「妹さんってね
どーみても浅岡アナにしか見えないけど」


「違うって!!!」


「妹・・・たとえ妹さんだったとしても
あんなに寄り添う?」


「あれはアイツがふざけて」


「勇さんはいったい
何人彼女がいるの?」


「はぁ?どーいうことだ?!」
少し怒ってる様子。


「あたしだけじゃないでしょ」
何時もはここまで言わない私だけど
今度ばかりはちゃんと
話し合わないとダメだと思った。


「どーいうことか説明しろ!」
とうとう勇さんもキレた。


「あの記事が浅岡アナじゃないと
言うなら
妹と言う名の本命さんが
居るんじゃないの?
最近私とは会いたくない様子だし」


「誰が会いたくないって言った?
オレがそう言ったか?」


「この前だって
どこか食べに行こうって誘っても
行きたくない雰囲気満々だったし」


「あれは 美結のこと考えて」


私のため???


「あたしのため?
よく言うよ!」


今まで言った事がない不満を
ぶちまけた。


いつもどっちかの家ばかりで
手を繋いで堂々と街中を歩きたい
遊園地とかイベントとか
ショッピングとか一緒に行きたいとか
もうは何を言ったかわかんないくらい
心にあることをぶちまけた。



【人目を気にして
影でこそこそしたくない】
ここまで言ったら
終わりだと思ってたのに
勢いで言ってしまった。




< 118 / 176 >

この作品をシェア

pagetop