恋愛相手はアスリート。。。


するとすぐに掛け直してきた相手
しつこくなり続ける着信音。


「あのっ!どちら様ですか!!!
私は知らない番号は
出ない主義なんですけど
何度も掛けて来られるんで
何か大切な用だと思って出てみたら
何なんですか!!!」


朝早く起こされ 眠いうえに
このしつこさ
私は知らない相手にぶちギレ。


「知らない番号?
ちゃんと登録してくれてるんじゃないの?」


「だいたい この番号知りませんから!
登録するわけがないでしょ!」


「はぁ・・・・・」


大きなため息をつかれてしまった
それにまたキレる私。


「そのため息なんですか!
もぉー!切りますよ
もう出ませんから二度と掛けないで
くれますかね!」


「ち・ちょっと待ってよ
人の携帯壊しといてそれはなくない?」


人の携帯壊しといて???
人の???・・・携帯???


あっ!!!!!!!


「あっ!!!!!!!!!
まさかの?????」


「そうまさかのだけど何か?」


私は驚きと数々の暴言に
見えぬ相手にその場で正座をして
「ごめんなさい すみません」
と謝り続けた。


「見えなくても
様子が浮かんでくるんだけど
足崩して」


「えっ???どこかで見てるんですか?
えっ???うそっ」


周りをキョロキョロしてみても
カーテンは隙間がないくらい
バッチリ閉まってるし
見えてるはずがない。


「やっぱりね
想像つくよ美結ちゃんの様子ぐらい」


「あ・・・すみません」


「知らない番号って言ったけど
本当に登録してくれてないの?」


「登録するもしないも
木山さんの番号知らないので」


「嘘っ。。。マジで?
はぁ。。。。」


本日2回目のため息。







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