恋愛相手はアスリート。。。
「おい!美結 挨拶して」
美結。。。
今度は呼び捨て。
「あっ いつも兄がお世話になってます
妹の美結です」
こんなヘンテコな挨拶で
大丈夫なのか。。。
「こいつ九州から遊びに来てて
ホテル代節約でうちのマンションに
泊まってるんだけど 何処か連れてけって
言うからとりあえず機種変するからって
連れてきた」
「そうなんですね
木山さん出身は九州ですか」
「そう 九州男児」
「あはは」
お姉さんは笑っていた。
九州なんだ へぇ。。。
感心してる私。
始めは疑いの目のお姉さんも
妹だと信じてるようだ。
それは私が木山さんに
べったりと寄り添うわけでもないし
親密な雰囲気でもないし。
微妙な距離感が兄妹ぽいのかな?
契約を済ませていると
となりの契約してたおばちゃまに
「ね!さっきから思ってたんだけど
ブルーメッツの木山くんじゃない?」
と声をかけられた。
このおばちゃんすごい!!!
普段着なのにわかるなんて!と
感心してると木山さんは
「よく似てるって
言われるんですよぉ〜
今日これで何回目かな?」と
ごまかしている。
「うそうそ 木山くんでしょ
わたしね ファンだから分かるのよ
ほらそこの目の横のほ・く・ろ」
そう言いながら顔を指差した。
ファンだけあってすごい観察力。
「あはは よくわかったね」
「ファンをなめないでよ フフフ
そうだ!
一緒に写真を撮ってくれない?」
と写真撮影を頼まれた。
「今日はプライベートなので握手で
勘弁してくれる?」
と 超スマイルでおばちゃまに答えると
「うーん。。。仕方ないわねぇ
じゃあ サインちょうだい」
と携帯電話の契約書が入った封筒を
差し出してきた。
「サインもごめんね・・・
って言いたいけど 」
とささっとサインをしてあげたのだった。