恋愛相手はアスリート。。。
「あのぉーお金・・・」
「もらえるわけないだろ
受け取ったら
それこそセコイ男になるよ」
「でも それは・・・」
そんなのダメですダメです」
と しつこい私に
「うるさい」とキレ気味の木山さん。
うるさい???
「では なぜあたしがここに?」
「何故?何故と聞く?」
「そりゃ 聞きますよ
壊したのはこのあたしだし
それなのにお金取らないなんて
あたしがここに居る意味が
わかりません」
「携帯を壊しておいて
買い替えるまで見届けるのが
責任じゃないの?」
「そーですよ
そーですけど 壊したのはあたしだから
お金を。。。」
「だ・か・ら!
しつこいねぇ」
「いやいや木山さんも同じです
受け取ってください!」
「いいって」
「受け取ってくれないとあたし
帰れませんから」
「帰れない?
帰れないかぁ。。。。。
うーんじゃあ 飯でも食べに行く?」
「そーじゃなくて
も!!!なぜ受け取らないんですか!」
「わかった!
それならこうしよう!
ご飯をおごってよ
それでチャラ!いい?」
これ以上言うのも失礼なので
「木山さんがそれで
納得してくれるのなら
お言葉に甘えます
ただし あとでの請求は
受け付けませんからね」
「わかってるよ
じゃあ 行こうか」
「なんかあたし得した気分です
有名な方とこれから食事なんて」
「有名な方。。。
その言い方面白いね」
「だって 本当のことだし
あのおばちゃんだって
すぐ気づいてたし
これから囲まれちゃったりしたら
どーします?」
「どーしよう
美結ちゃんどーする?」
「あたし?あたしは逃げます」
「あはははは」
とお腹を抱えて派手に
木山さんは笑っていた。