恋愛相手はアスリート。。。


逃げます!と言ったものの
もし囲まれたら?と思うと
私はハラハラドキドキなのに
全く人目を避けるようなことを
しない木山さん。


「どこ行く?
女子はやっぱりスイーツのあるカフェ?」


「カフェなんか行ってはダメですよ!
それこそファンに囲まれちゃいます」


「うん?どこなら囲まれない?」


「うーん・・・どこだろう?」


結局どこでも一緒だよと
向かった先は常連だと言う焼肉屋。


電話をして席の予約をしたので
到着するとすぐに席へと通された。


「勇吾さん
いつもありがとうございます」
店員さんがおしぼりをそれぞれに渡す。


「今日は?お忍びですか?
この人が本当の彼女さんですか?」


本当の彼女???
そう言った意味はその時は分からなかった。


「・・・そういうと思ったよ
さっきからお前はニヤついた顔して
見てるから絶対そう言うと思った
だけど 残念ながら妹」


「えっ???妹???」
店員さんの驚きの声は
半端なく大きい。


「うるさいお前」


「し・失礼しました」
と口を押さえる店員さん。


本日2回目の妹設定
兄がお世話になってますと
また言わないといけないか。。。


「そんなに驚くこと?」


「とか言ってぇ
オレは誰にも言いませんよ
彼女さんでしょ?」
と 横目で 攻撃されても
普通の態度の木山さん。


「はぁ?一人で勝手に想像するな」


「だって 似てないですもん」


「そう?似てるって言われるけど?」


これはヤバイな
似てる要素ないものね。


さっきの携帯のお店のお姉さんは
「似てます」とは言ったものの
それは合わせただけ
何かしら思ってるはず。




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