恋愛相手はアスリート。。。


ここは高級なお店で
私たちがいつも行く食べ放題とは
違ってお肉も柔らかくて
口の中でとろけそう。


いつら高くても 携帯代ほどには
ならないだろうと安心している私。


「シメのデザート何にする?」


私は柚子のシャーベット
木山さんは北海道ソフトを頼んだ。


会計の時 レジでそっとカードを
出した木山さん。


「これで」


「かしこまりました
一回でいいですか?」


「うん」


「えっ。。。
ちょっと待ってくださいよ
あたしが払いますって」
と そのカードを定員さんから
もぎ取り木山さんに返した。


「いくらですか?」
とお財布を開けていると
また木山さんが
「早くこれで切れ」
とまたカードを渡す。


「どちらから頂けばいいんですか?」


「カード」
「あたし」


結局 カードで成立。


外でまた
「何してるんですか!
意味ないことしないで下さい」
と木山さんを責めた。


「あの場で奢ってもらってるのって
定員に知られたら
プライドが許さないんだよね」


「あ・・・すみません」


「なのに 定員の前で
奢るだ奢らないだって
恥ずかしい」


「すみません・・・」


って何故私が
責められる?


「じゃあ お金を。。。」


「もういいよ
暇なオレに付き合ってくれたから
それでチャラ」


「また・・・ぁ・・・
もうこれ以上言い合ってても
仕方ないので
お言葉に甘えることにします
ごちそうさまでした」


「そう!そう言わなくっちゃ」


「では あたしはこの辺で
失礼します
ありがとうございました」


「うん また行こうな」


また行こうな?


「あ・・・はい
機会があれば」


そうして私たちは別々
帰路に着いたのだった。





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