恋愛相手はアスリート。。。


今日はお昼のバイトはお休み
夜だけなのに目覚めがいい
だから朝から部屋の掃除をしていた。


ピコンッ。。。。。
ラインが来た音。


うん?木山さんかな
急いで確認してみると
私の高校時代からの大親友の
美奈代からだった。


ーーーーー
起きてる?
ーーーーー


ーーーーー
起きてるよ
朝から掃除してる
ーーーーー


ーーーーー
珍しいじゃん!
ーーーーー

ーーーーー
気分いいのでね(笑)
ーーーーー

ーーーーー
気分いいなら
その勢いで買い物に付き合ってよ
ーーーーー


ーーーーー
夕方までならいいよ
ーーーーー


ーーーーー
オッケー!じゃあ
これから迎えに行くね
疲れたぁ!って
寝ないで準備しててよ
ーーーーー


美奈代が来た時には
準備は万端だった。


「珍しいね いつもは
『えぇーあたし行かない!』とか
出るの嫌がるのに
何かいいことあった?」


「いいこと?うーん
ないなぁ」


「ほんとぉ?
でもさ 表情とか明るくなってない?」


「そーかな?」


「いい人できた?」


いきなりの質問にドキンっとする私。


「はぁ???」とごまかしたものの
長年の友人美奈代は
私のことは全て分かってるかのように
「出来たでしょう」と
言い張る。


「うん・・・
好きな人ができた・・・かな?」


そういう私を美奈代は
急に抱きしめて
「おめでとう!!!
その言葉待ってた!
よかったぁ ほんと良かったねぇ」
って大袈裟に喜んだ。


そうだね。。。
もう恋なんてしないなんて
言ってたものね。。。


「相手はどんな人?
美結の気持ち知ってるの?」


予想通りの質問ぜめ。





「プロ野球のね 木山選手」


素直に正直に答えたのに
「なーんだ もぉーーー
真剣に言ってんのにぃ
なになに?
野球とかに興味あったっけ?」
と 芸能人とかと同じレベルの
憧れというか テレビを通しての
一ファンだと思ったらしい。


「毎日ラインしてるの」


「はぁ???マジで?
何繋がり?」


「バイト先のホテルで パーティに
木山さんが招かれてて知り合った
っていうか あたしが粗相を起こして
それからちょっとね」


「うそっ!!!
そんな相手に恋?」


「うーん まぁ
でも気持ちは伝えてない
伝えてないというか
言わないつもり
だからそーだね 美奈代が言うように
一ファンとして好きかな?」


「よくわからないけど
もう辛い恋はやめなよ
こんなこと言ったら美結に悪いけど
その恋もなんか危険な気がする
相手が相手だけにね」


わかってる
わかってることを指摘されると
ムカっときてしまう。


「わかってるって!!!」


いっぱいいっぱい心配かけて
迷惑かけた美奈代に
そんな言葉言ってはいけないのに。


「そんな怒ることないでしょ!
まぁ そんなに怒るってことは
本気に好きってことでしょーけど」


「ごめん。。。」


「それで?会ったりしてるの?」


「ううん 一回しか会ってない」


携帯を買いに行ったことを話して
明日クリスマスプレゼントを
一緒に買いに行くことは話さなかった
またあれこれ言われそうだったから。


「その程度ってことね」


「そう」


「美結のことは応援したいから
するけどぉ。。。
また次元の違う人を好きになるとかね
予想外だわ」


あきれた様子の美奈代だった。






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