恋愛相手はアスリート。。。
次の日
駅の噴水前
この前とは違ってキョロキョロと
探さなくても木山さんをすぐに
見つけることができた。
それだけテレビや雑誌を通して
いろんな姿を見てるからかな?
「こんばんは お待たせしました」
「あ。。。」
あ。。。だけで言葉が止まった木山さん。
「うん?何か?」
「この前と印象違うから」
そうだね
パーティの時は髪を一つにまとめてたし
携帯を買いに行った時は
どーでもいい格好だった。
今日は違う
髪を巻いておしゃれして。。。
「大スターと会うから
めちゃくちゃ 気合い入れてきました」
と笑って見せた。
「似合ってるよその髪型」
「ありがとうございます
頑張った甲斐がありました
木山さんもそれ伊達眼鏡ですか?」
「そう あまり変装しないんだけどね
もし気付かれて美結ちゃんに
迷惑かけたらいけないと思ってね」
「すみません
気を遣わせちゃって」
「いえいえ」
そんな会話を交わし
向かったのはまずは
デパートの子供のおもちゃ売り場。
甥っ子さんは
木山さんのお兄さんの子供で
現在2歳だそうで。
「何がいいと思う?」
「子供ってアンパンが
結構すきですよね?」
「うん 実家もアンパンだらけ」
「それなら同じものを買う可能性も
ありますよね?」
「難しいね
これだから一人で来たら困るんだよね」
「あっ!!!」
「え???何???」
突然大きな声を出した私に
びっくりした様子の木山さん。
「すみません・・・
実家ってこれあります?」
ジャグルジムに滑り台や
ブランコが付いた遊具セット。
「無い無い
いいね!これにしよっ
そこから郵送すればいいだけだし」
20000円する遊具セットに決まった。
ちょっとクリスマスプレゼントにしては
高価だけどね。
いや。。。高価だと思ってるのは
私だけかも。
木山さんたちは微々たるものかも。