恋愛相手はアスリート。。。


母にお金を紛失したかもと
またお金を工面欲しいと言うと
怒鳴られた。


「落としたかも?
どーせうそでしょ?
学費を使っちゃったんでしょ!」


「違うよぉ〜!」


彼氏にとられたかも!なんて
言えるわけなく。


私の言葉が深刻そうな声に
聞き取れなかったらしく
母の機嫌を余計に損ねた。


「よくそんな余裕で居られるわね!
どこで落としたの?
警察に言ったの?」


「どこかわからない
警察にも言ってない」


家で紛失したといえば警察に連絡されて
きっと指紋とで和成の疑いが強くなる。


ここの部屋に訪れる友達にも
迷惑かけるし 疑ってはないけど
相手にはそう取られてしいそう。


だが和成は違う
寝室に入るのは和成だけ
お金を入れている引き出しは寝室。


99%の確率で和成が怪しい
残りの1%は本当に私のうっかり?
それはないと思うけど。


「もう一度よく探しなさい」
と 無情にも電話を切られた。


とにかく45万のお金を
どうにかしないと支払い期限がくる。


払わないと退学になる。


焦った私は消費者金融で
お金を借りたのだった。


それが今でも バイトの
掛け持ちしている理由。


払っても払っても終わらない
利息利息で。。。
やっと最近終わりが見えてきた。


私の不幸は
それでは終わらなかったのだ。


「和成が落ち込んでるよ」
と和成の友達 徹さんから連絡が来た。


あの日から1週間会っていなくて
連絡もしていない。


「話聞くよ」
と呼び出され 和成の友人だし
今までも色々お世話になっているから
この状況を話してみるのもいいかもと
会うことにした。


「あいつを信じてやって
あいつはそんな男じゃないよ」


話してるとそればかり言う徹さん。


催眠術にかかったかのように
私も
「だよね 和成に悪いことしちゃったな
連絡とってみる」と話した。







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