恋愛相手はアスリート。。。
私だったらと考えると
私もパニックになってると思う。
「悪いけど 浮気した女なんて
しかも、自分の友人となんて
あり得ないから」
「あり得ない?
と言うことは?」
「別れる!」
その発言に 徹さんも
「ちょい待てよ」と口を挟んだ。
「そうだ!
徹にくれてやるよ
好きなんだろ?美結をお前にやるわ
煮て食おうが焼いて食おうが
好きにしろ
オレは帰るわ」
和成は お前にくれてやるよと
捨て台詞を残して部屋から出て行った。
「美結ちゃん なんか・・・
ごめんね」
「・・・いいです
謝ってもらわなくても・・・」
「マジごめん」
「謝らないでください!!!
お酒を飲みすぎて
記憶をなくしたあたしにも
責任があると思うし」
徹さんだけが悪いんじゃない
その時は思っていたから
これ以上責めたりはしなかった。
そんな徹さんは私が落ち着くまで
頭をずっとヨシヨシと撫でてくれていた。
私と和成の恋は
こんな形で終わりを告げたのだった。
私たちが別れてから数週間で
純香ちゃんと和成は
付き合っていると公表した。
バイトの仲間は
私の味方してくれる人は居なかった。
和成が『自分が居ない間に
彼女が浮気した』とみんなに
言いふらし 私は肩身の狭い思いをして
バイトを辞めた。
私はバイトを失って
母にはとりあえず10万円だけ借りた。
家賃は親が出してくれるものの
光熱費などの支払いもあるし
消費者金融の支払いもある。
無くなったお金はあったと
嘘をついているから
どーして10万円貸さないと
いけないのかと怒られ
それからは
「何か変なことしてないでしょうね?」
と 連絡の嵐
親にまで信用されていない。