恋愛相手はアスリート。。。


「じゃあ 食べよう
座って!」



携帯を取り出し何をするのかと
思ってみていると
クリスマスソングを流し始めた。


「良くない?
クリスマスっぽくて」


「ですねぇ
木山さんって結構ロマンチストですね」


「そっかなぁ
まぁ!食べよっ
メリークリスマス」


シャンパンで乾杯して
目の前の食事を食べ始めた。


「ローストビーフ味見して良い?
えっ?ソースもまさかの手づくり?」


「うん 一応」


木山さんは一口 ローストビーフを
口に入れたら行動が止まってしまった。


「え???口に合わない?」


「ーーーーーー」


「何?何?ダメ?」


「ーーーーーー」


何も返答なし。


「不味いですか?
吐き出して良いですよ」


「ーーーうまい!」


「ほんと?」


「うん 美味すぎて言葉になんない」


「ハハハ
それは言い過ぎですよ」


「冗談じゃなくて
本気でうまい!」


私の作ったローストビーフを
美味しい美味しいと食べてくれた。


あんなにたくさんあった食べ物が
残り少しになった。


「結構食べましたね
あたしお腹パンパンになっちゃいました」


「ちょい休憩する?
そうそう 美結ちゃんに
クリスマスプレゼント
ちょい待ってて」


席を立った木山さんは
他の部屋から袋を持って
またリビングに戻ってきた。


「これ ほんの気持ち」
と手渡され「開けてみて」と。


「うん?なんだろ」
と包装紙を丁寧に剥がしていると
箱だけになった時
中身が何か わかった。


「もしかして?お財布?」


「そう!今のがボロボロって
言ってたから」


妹のプレゼント何が良いかな?と
相談された時 自分だったら
【財布】って言ってた。



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