恋愛相手はアスリート。。。


「気を遣わせてすみません
ありがとうございます」


「気にいるかどーか
どんなのが好みかわかんないから
定員さんに売れ筋聞いて決めたんだ」


売れ筋聞いた?
あっ。。。箱を改めて見て
気がついた
ブランド物だ。。。
しかもルイヴィトン。


私はその箱を開けてみた。


「ルイヴィトンですかぁ?」


「ルイヴィトン嫌いだった?」


「好きとか嫌いとかじゃなくて
高価すぎます!
こんな高価なもの頂けないです」


私はそっと箱を閉めてテーブルに置き
木山さんの方へと箱を押した。


「はぁ?受取拒否?」


「いやいや これ
いくらすると思うんですか?
あたし如きがこんなもの
頂いたら・・・なんか・・・」


「いいから!受け取って」


「良いんですかぁ?
本当に。。。」


「美結ちゃんが喜ぶと思って
買ったんだから」


「すみません・・・
なんか あたし 木山さんに
プレゼント出しにくくなっちゃったな」


「え!!!
美結ちゃんからプレゼント?」


驚いた様子の木山さんに
「クリスマスだもの
一応プレゼントを用意したんだけど
なんか・・・ショボすぎて」


「美結ちゃんからもらえるとか
思ってなかったから
嬉しいよ ありがとう」


「幻滅しないでね」
と 今度は私がプレゼントを
手渡した。


中身は色々と考えて
練習に使えるものがいいかと。


スポーツ店で買ったものの
ノースフェイスというメーカーだけど
高価でもないネックウォーマーと
インナーのシャツ。


「ワォー!マジで???」
マジでーーーの声のトーンは
下降気味。



だよね 何なんこれ!って思うよね
ショボすぎたよね
こんなのがプレゼントとかね。


「でしょ?やっぱりだよね
ショボっ」


「全然ショボくないよ!
嬉しくて言葉になんないよ
ありがとう!!!
大切に使わせてもらうよ」


大げさに言う木山さん
だけど喜んでもらえてよかった。






< 57 / 176 >

この作品をシェア

pagetop