恋愛相手はアスリート。。。
会食が始まりやっと私たちの出番
私は6番テーブル担当。
「真由子は8番テーブルだね」
「そう。。。
有名どころは5番までじゃない?
ざっと見ても8番テーブルって
知ってる顔ある?」
「あれ 紺色のスーツの人って
俳優のユウタじゃない?」
「あっ!!!ほんとだ!!!
普段あんな格好しないから
わかんなかった!
フフフ ラッキー」
「良かったねぇ
シンが来てないから
元気なさそうだったけど」
「あたしも単純な女だねぇ
あはは さっ!働きますかぁ」
「ですねぇ」
各テーブルに8人程度
15テーブルまであるから
ざっと計算しても120人。
まずは乾杯のグラスを引き上げる
そして飲み物を聞いて
それを運ぶことから仕事開始。
「失礼いたします
お下げします
お飲み物何にいたしましょうか?」
私のテーブルは男性ばかり
しかも知らない人ばかり。
「何があるの?」
「こちらのメニュー表から
お選びください」
テーブルに置いてあるメニューを
示した。
「うーん じゃあビールで」
「かしこまりました」
次々と注文を聞いてると
最後の最後に
「さっきから思ってたんだけど
君はオレと正面衝突したよね?」
と尋ねられた。
よくよく見るとそう
さっきの人だ。
「あっ!!!
その節は失礼いたしました
お怪我なかったですか?」
またまた深々と頭を下げた。
「あ〜全然大丈夫
本当にそんな気にしないで」
「あっはい・・・」
すると隣の人が
「何事?」と私たちの会話に
入ってきた。
「ああ この人と正面衝突!
事故っただけ」
「事故?正面衝突?
お前 車大丈夫か?」
「車?飲むのに車で
来るわけないじゃん」
「身体は?
これからキャンプが続くんだよ
骨折とかしてみろ大変だぞ」
キャンプ?骨折したら大変?
この人たち何者?