恋愛相手はアスリート。。。


「お待たせいたしました」
と順番に飲み物を配る。


そしてすぐに退散して
料理を運ぶ準備。


あらかじめ 多少の食べ物は
テーブルにセットされているが
熱々のステーキや茶碗蒸し
天ぷらは後出しなのだ。


私は2皿持つのが精一杯
伊達くんとか男の人は3皿持ってるけど
どうやって持つ?って感じで
落としたら大変になるので
挑戦しようとも思わない
なので人より倍は運ばなければいけない。


2回目届けて後2回だと思ってると
隣の席の人から
「ねっ!焼酎ある?」
と尋ねられた。


私は担当外です!なんて
言えるわけもなく
「ございますよ
少々お待ちくださいませ」
と にっこり笑顔で返した。


すると「何でも笑って済ませばいいと
思ってんのか!」と怒り始めたのだ。


何故私がこの人に怒られる?
ここの担当は誰よ!!!
しかも この感じ悪いおっさん誰!?


「お待たせいたしました」
と何食わぬ顔で料理を運んできたのは
ここの担当 松林さん。


「あのぉ この方が焼酎が欲しいと
言われてるのでお願いします」


「はい かしこまりました
でも 料理を運び終わってからに
してくださいね」
と松林はすぐに持ってくるとは
言わなかった。


適当に誤魔化せばいいのに
後回しのようなことを言ったもんだから
またその人がキレてしまった。


「そっちの子が
持ってきてもいいんじゃないのか?」


「あ・・・いえ
わたしは・・・私の担当は
隣なもので自分の担当だけで
精一杯で・・・申し訳ありません」


「渡辺先生・・・悪酔いしてますよ
少しお水で酔いを覚まされたら」


「おお ちょっと飲みすぎたかな
あはは すまんすまん」


笑ってごまかすのはどっちだ!!!
私の心の中はそう叫んでいた。


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